11.グノーブルクラス替えテストがえぐい

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過剰な競争社会の弊害が叫ばれ幾月年。

極力順位はつけず、ハラスメントは論外、人の嫌がることは避けて避けてと、躾けられてきた我々ですが、グノーブルさんは華麗にその風潮を無視していて、私としては好感度MAXです。

9歳10歳の幼気な子供に毎月のように定期テスト(以後「グノレブ」と呼ぶ)を課し、クラスのみならず、席順まで順位通り正確に格付けしていきます。息子の校舎は6クラスで、上から順にα、α1、α2、α3、α4、α5と呼ばれています。
αに所属していれば最難関校合格間違いなし、と塾は囁きます。
このシステムはほぼサピックス方式のコピー版とのことですが、初めて聞いたら引きますよね。

ただ、我が家庭としてはですね、競争を煽るその覚悟や良し、とその潔さを高く評価することにしました。

サラリーマンなんて、ちゃんと数字で評価されるのは大体年に1回、それも上司からのぬるい1on1ミーティングでおっかなびっくりとコメントされるだけで、自分の立ち位置を理解できるチャンスはあまり無いのが通常では。

小学生に対して酷だと、色々と批判のあるシステムでしょうが、まあええんちゃいますか。
数字で毎月評価に晒されていると逆にエンターテイメント化してくるものです。
幼さとは恐ろしい。息子は特に違和感なくこのシステムに適応してしまいました。

とりあえずうちの息子はどうやら真ん中あたりのクラスを彷徨う模様。
一番下のクラスにずっと所属しているようであれば転塾か退塾を検討するところでしたが、グノーブルで平均近辺なら実質的に天才と呼んで差し支えない。

もちろん、クラス上下を親が気にしすぎるのは良くないと思います。
私は単なるゲームとして息子と一緒に楽しもうと考えていました。
酷い点を取ってクラスが下がっても気にしない。
ただ、これがちょびっとだけ難しい。
やっぱり、成績は良い方が気分もいいもんね。成績上げたくなるもんね。そして、親から見れば、成績を上げる方法は分かる。単純に勉強量を増やせばいいんですから。現状、宿題は半分もこなせていません。こなす量を増やせば少しは成績が上がるでしょう。息子にあれもやれこれもやれともっと指示すればいいんです。

でも我慢するしかない。

この頃は、ここまで宿題やったのか、すごいな!
こんな点が取れるなんて、すげえ頑張っとるな!
褒める言葉以外思いつかないくらいすごい。
お父ちゃんより全然すごい。
これだけを意識して言い続けていました。

 

ところで息子から色々とヒアリングしてみますと、塾には異能を有する者が何人も存在することが分かります。
毎回算数は満点、しかも国語も社会もできて、常に最上位クラスの最前席。
4年生で既に司馬遼太郎を読み込み、岩石や地層についても豊富な知識を有し、喋りも達者。

あー、東京ってこういう子が普通にいるんだなあ。
こんな子が傍らにいることが、息子にいい影響を及ぼしていくかどうか….

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