私の経験上、オーナー社長の多くは浮気(不倫)をしています。
あくまで私の経験上です。類友って言葉もありますから、おそらく私自身がおかしいのでしょう。
そのせいでしょうか。浮気(不倫)については随分と思慮を巡らせ、様々な経営者と話をさせていただきました。
その中で、ある経営者が、以下のような独白をしておりまして、随分と私の心に残っておりますので、記録のために以下に記しておきます。
「中学生のときですね。同級生でとても好きな人がいたんです。片思いでしたけど、ほんとうに純粋な気持ちだったと思います。垢抜けていないけれども、凛としていて、慈愛に満ち、常に一生懸命で笑顔が素敵な人でした。また、一方、恋ではないけれど、とても性的魅力を感じる同級生がいました。中学生なのに、しなをつくるのがうまく、ほどよい距離感、媚というのでしょうか、、、、、、私の官能を直接刺激してくるような、、、、わたしは、わたしは好きな人がいるのに、毎日毎日その女性を思い浮かべ性的興奮を覚えていたのです。
そりゃあ悩みましたよ。自分はなんて汚れているのだと。こんなに好きな人がいるのに、汚らしい性的欲望を抑えることができないとは。
でも、そんな生活を1年ほど続け、気づいたんです。これはどっちの感情も本物なのではないかと。どちらからも逃げてはいけない。純粋な恋愛感情と性的な恋愛感情、両方とも大事にして、どちらの欲望も人生を賭けて満足させよう、と決めたのです。」
彼は、その時から、将来の妻子と自分の欲望を両立させるべく、自分に対する戒律を決めていったそうです。そうやって出来上がったのが以下の「不倫の十戒」です。
不倫の十戒
①両方の感情が矛盾なく存在することにつき、結婚相手にも極力誠実に説明を試みる(公開)
②相手の話を極限まで聞く(傾聴)
③性の機会を平等に提供する(性の平等)
④相手の不倫を責めないのは当然だし、むしろ既に不倫をしているものとして、それはそれとして愛する(平等)
⑤日常生活において、不倫が相手にバレないよう、極限まで努力する(誠意)
⑥相手のプライベートを詮索しない(嫉妬の禁止)
⑦子供がいる場合は全力で愛するし、時間を使う(慈愛)
⑧日常生活が問題なく過ごせる資金を家庭に提供し続ける(資金)
⑨共働きであれば家事育児は当然のように分担(生活)
⑩不倫相手に子供ができた場合はこれまでと同様の家庭への資金提供を両者に保証する(認知)
どうでしょうか。彼は、「この十戒を守らざれば、不倫する資格なし」と豪語しておりました。
しかしこれを守れる人間がいるのでしょうか。
ちなみに彼は早々に離婚しました。