さて、私は依然として中学受験反対派としての家庭内活動を続けていたわけですが、一方で妻は早々に息子と塾の説明会に行く約束を取り付けていました。動きが早い。妻よ、やはり受験戦争への情熱の滾りが抑え切れないんだろう?と心ではニヤニヤしつつ真面目な顔をして私も出席しました。
・早稲田アカデミー
御茶ノ水のでっかい会場で300人くらい集めての堂々たるセミナーを開催。
現状の関東の中学受験の過熱状況や勉強のコツなどを塾長が説明。
親が説明を聞いている間、息子は入塾テストのようなものを受ける。
・Gnoble
関東の中学受験の状況の説明は早稲アカと同じ。
その校舎の各教科の責任者が出てきて、勉強の概要を説明。
どんな勉強が必要になるか、その量など、わかりやすい。
息子は体験授業に行く。
・SAPIX
近所の校舎が募集終了していたので行きませんでした。興味はあったので行ってみたかったのですが。
結局2校しか実際には行かなかったのですが、、、
結論から言うと、夫婦揃ってほぼ迷いなくGnobleが第一候補となりました。
Gnobleの気に入ったところは以下のとおり。
・5年生まで週2日(他の大手塾の多くは5年生からは週3日)
・ほとんどお弁当持参の必要がない。
・良くも悪くも講師が冷めている。プロっぽい印象。やっぱりハチマキ巻いて叫ぶのとか嫌やんね….
・SAPIXと比べると小規模(約10分の1)なのでオルタナ感がある。
ガロ系漫画が好きだったり、NIRVANAを熱心に聞いていたりと、私はちょいサブカル・オルタナ感が好きなやつなので、SAPIXや早稲アカはなんとなく避けたいなあ、と思っていたものです。日能研や四谷大塚は言うまでもなく。
言わば「ガチ感」を出したくない、ということですね。斜に構えているのが格好いいと思っちゃっている逆にダサいやつというか。ただ、Gnobleの実態は「ガチ勢」の集会場ですので、あくまで「雰囲気」の問題です。
また、極力塾にいる時間を短くしたい、と考えていました。
結局、塾の滞在時間が短ければ、その分家でやることが多くなり、親の負担が増えるのですが….
しかし、私はそれで問題ないと思っていました。やるなら息子とがっぷり四つでやるつもりでしたので。
息子もGnobleが気に入った様子。
理由はあまり明確には言ってくれませんでしたが、おそらく以下の理由に拠るものと思われます。
①体験授業が面白かった(そもそも先生のトークが上手いし、知的好奇心をそそる授業をしてくれた模様)
②雰囲気が合った(どちらかというと息子は集団が苦手。Gnobleに漂う個人主義の匂いに気づいたか)
③親の様子を見てる(親が気に入ったのをちゃんと気づいているのでは。実はこの要素が大きいかもしれませんが….)
いや、てゆーか、これで挙党一致で中学受験に臨む体制が出来上がってしまったではないか。
この時点では、まだ私は未練がましく、受験をしない選択肢を心のなかに抱えたままでした。