東大生へのインタビューとかで、「親に勉強しろとは一度も言われませんでした」
ってやつ、まじで痺れる憧れる。
誰しも才能だけで勝ってしまった感というのは感じたいわけで。
妻ちゃんだって一度くらい、
「うちの息子、全然勉強しなさいと言わなかったのに東大とか受かっちゃってwwwてへww」
とか誰かに言いたいだろうに。
ということで、5年生の6月に、夏だし、「勉強しろと言わない親」始めました。
「もう塾も慣れただろうから、今日から勉強は任せるね。一応スケジュールは決めたわけだし。その日なにをするかは自分で決めていいよ」と宣言しました。
いやーおれという父親かっこいいー!中学受験をしている子供を持っている親なら一度は言ってみたい言葉でしょう。
「分かった」と決意を新たにするか、「やったー自由だ」と喜ぶか、という息子の反応を予想していたのですが、息子の表情はどちらでもありませんでした。
彼は無表情で、そして目線には微かな「戸惑い」が現れていました。
あれ?とは少し思いましたが、宣言は撤回できません。
妻は、へー、そうするんだ、という意地悪な顔で見ていた気がします。
次の日から息子は自分で何を勉強するか、どれだけの時間勉強するかを決めないといけないわけですが、
笑っちゃうくらい混乱しているのが見ていて明らかで、
しばらく漫画を読んでいたけど、はっと気づいてテキストを持ってきて勉強しようとするが、
もう終わったやつだったようでまたほかのテキストを持ってくる。
すぐに飽きてまた漫画読み始めたけれど気づいたらすごい時間が経ってて、チラと私の方を見て
またテキストを持ってくる。けれどもう9時を超えていて、風呂に入りなさいと言われる…..
なんてことが毎日繰り返されていく。
なんか息子は常におろおろしている。
目の端で、テキストが着々と積みあがっていくのが見える。
グノーブルは書類が毎週大量に渡されるので、本当に昭和のサラリーマン漫画のように書類が積みあがっていく。
それでも1か月間放置プレイを続けてみました。
我が子ながら気の毒なほど迷走しているのが手に取るように分かります。
毎日やるべき基礎トレは数日まとめてやっている模様。
算数の授業用テキストの復習は多分ちゃんとやれていない。家庭学習用テキストなんて持ち帰ってきているかどうかすらわからない。
社会は好きなようなので少しは復習はしているっぽい。
理科はやるべき宿題が多岐にわたり複雑なもので、全然やっていないっぽい。
あと、漢字くらいはちゃんとやれよ!そんくらいやるべき範囲わかるだろ!!
一応私の目を気にしているようで、私が帰ってくるともぞもぞとテキストを出したりして、勉強する振りをしています。
情けないその姿を目に入れるのが辛くて辛くて、この時期の私はこれ幸いと夜の街に繰り出していました。
そうこうするうちに、1か月のまとめテスト、グノレブがやってきました。