Gnobleへの入塾が許可された。あとは雄々しく進むのみ。
もう息子と妻ちゃんを見ると、魔界への扉を開ける気満々に見えます。
何が待ち受けているか良くわかっていないくせに。
その当時、おそらく私は彼らよりもちょっとだけ深く中学受験の闇を理解していたつもりです。
なぜなら既に以下の3冊を読破していたからですよ。
・翼の翼
・勇者たちの中学受験
・金の角持つ子どもたち
いやどう考えてもお前が一番中学受験に興味津津じゃんよ、という感じですが、
この3冊を読むと、狂気に走る親、逃げる親、子供に無関心な親、子どもと適正な関係を築ける親、等々、多様な親子関係を知ることができます。何も考えずに魔界に踏み込むと、最悪、どのような結果になるか、非常にリアリティを持って理解することになります。結構読む手が震えましたよ。特に「翼の翼」。あと「二月の勝者」の島津くんの父親とか。
まじで怖すぎ。きっと、勉強するのが自分ではなく自分の子供なので、ストイックかつサディスティックに要求することができてしまうんですよね。
そこで、中学受験に突き進む場合の基本理念を決めておこうと思いました。
私は基本理念を
「息子に勉強(学ぶこと)を好きになってもらうこと」
として、そして、
「最終的な受験の結果は問わない」
と設定しました。
勉強や学ぶこと自体が楽しいことだと思えるようになれば、人生楽勝モードじゃないかなあと。
私自身、学ぶことと仕事が結構楽しいと思えるようになった瞬間から、人生に辛いことが、がっつり減りました。
まあしかし言うだけは無料ですから。具体的にどうすりゃその理念が実現できるかってことなんです。
だって、小学生が勝手に勉強好きになるわけがないですからね。
この段階では具体策を以下の通りに設定しました。
・極力勉強しろ勉強しろと言わない(きっとどうせ言うことになるけどね)
・漫画と本と映画から読解力と社会の知識を自然に身につける
・旅行で地理と歴史を学ぶ
・実体験で科学を学ぶ
・家族での会話をぶ厚めに
・親が勉強している姿を見せる(仕事でもいい)
まとめると、受験勉強を「なるべく小学生にとって楽しく、かつ長期的に人生の役に立つもの」に変えていくプロセスを踏む、ということです。
おそらく6年生以降はこんな理想論は通じないだろうなあ、と想像はしているのですが、5年生くらいまではこんな方針で進めてもいいじゃんと。
そのためには親自身が各教科の内容を理解したうえで、それに教養という名の味付けをしていくプロセスが必要になると考えました。
また、学問としての楽しさを理解してもらうのも大事ですが、成績がついてこないと子供にとって日々の勉強が楽しくならない、という問題もあるかと思います。正直、ある程度は退屈でつらい勉強をする必要はあると思います。例えば野球が大好きな子だってバント練習は退屈でしょう。深く好きになった人との楽しい恋愛だって、喧嘩したり嫉妬したりと、つらいことはいっぱいある。
あーあ、大変な3年間が始まるなあ、と思うと同時に、親としての私はやる気に満ちていました。
結構人に偉そうになにか教えたりするのが好きなもんでね。